「一流の人間」とは、どういう人間のことをいうのでしょうか。
どんな要素がそろえば、あるいはどんな条件を満たせば「一流」といえるかは、人それぞれ、考えて定義してみればいいと思いますが、ぼくのイメージを思いつくままに書き出してみました。
- 自分にできることとできないこと、自分が知っていることと知らないことを自分でわかっている
- 相手が年下だからといって上から目線で接したり、相手が年上だからといって下から目線で接したりしない
- 他人による指摘(親切なものから悪意のあるものまで含めて)から学ぶ姿勢がある
- 言葉を大事にし、自分の言葉が相手に与える影響を想定したうえで言葉を発する
- 自分の失敗や間違いを正直に認める
- 自分よりも能力の高い人間を嫉妬せずに尊敬し、高みを目指して謙虚に学び続ける姿勢がある
- 自分の仕事と生活を楽しんでいる
- ネガティブな気持ちをコントロールし、ポジティブなものへと昇華していく習慣と技術をもっている
- 他人に何かを強制しないにも関わらず、協力者や支援者がたくさんいる
- 他者からの評価ではなく、自分の信念に基づいて仕事をしている
- 自分が得するために人脈を築くのではなく、信念や価値観や目的に共感した人が周りに集まっている
- 自分の能力は自分で一番よくわかっている。肩書きや資格や賞は、自分も目的を果たすために上手く利用しつつも、それらに囚われることなく、自分の本質を見極めている
- 相手の能力を判断する際、肩書きや資格や受賞歴などは目安にしかせず、もっと根本的なところで見抜いている
- お金を蔑視しないが、お金では得られないものがあり、お金より大事なものがあることを知っている
- 自分の能力ではなく、その能力を使って何のために何を生み出すかという目的を常に意識している
- 自分の能力が相手の能力を上回ることではなく、相手の能力を最大限に引き出して協力することに喜びを感じられる
- 自分のフィールドで全力を尽くしながら、社会全体、世界のことを広く考え、政治的な対立をおそれずに自分の意見を発表し続けている
- 気持ちに余裕があり、穏やかな表情をしている。苦しいときでもユーモアを忘れない
- 自分が死んだ後の世界のことまで考えて生きている
これはそうだ、というのもあれば、これは違う、と感じられるのもあると思います。どんな人が一流だと思うのか、人それぞれ、書き出してみるとその人の価値観や趣向が見えて面白いと思います。
上に挙げたことを、ぼく自身、全部できているわけではありませんが、せっかく生まれてきたのだから、少しでもそこに近づいていきたいという思いはあります。
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