食べ終わってお会計したあと、お店のお兄さんに向かって相方が、
「お正月は、お土産うどん、ありがとうございました」と声を掛けました。
一瞬、何だっけ?という表情をされましたが、すぐに思い出されたようで、
「お届けの時間、大丈夫でしたか?」とぼくに向かってきいてくれました。
「はい、みんな喜んでくれてました。美味しかったです!」
お店を出たあと、相方がぼくに言いました。
「お礼言っておいたほうがよかったでしょ?」
「そりゃそうや。ぼくも言おうと思ってたんやで!」
「また先回りして。あんたも言えって言ったわけじゃないで」
「わかってる。こぼれるような笑顔やったなぁ」
「こぼれるような笑顔…そんな感じやった!」
「 地道な仕事やから、うれしいのはそういうときやろからなぁ」ぼくは地道に苦労して書いた小説を喜んでもらえたときのことを思い出しました。
「ほんまやね」
「喜んでもらえてよかったなぁ。わることしてるヤツを喜ばせてもあかんけど、いい仕事してる人にはちゃんと気持ちを伝えて喜んでもらうのは大事やね」
相方から先日、Kip A. Catesさんによる「compliment(褒めること、褒め言葉)」についての英文エッセイのことを聞いたのを思い出しました。complimentは、世界をよりハッピーな場所にするというお話。たしかに・・・
お世辞ではないcompliment、ちょっと照れくさくても言っていきたいなぁと思います。