ほとんどの日本人は、毎日、遺伝子組み換え食品を食べつづけていることでしょう。
ものによっては遺伝子組み換えの表示をしなくていい決まりになっているから、知らず知らずのうちに食べさせられているわけです。
ちょっとくらい食べても大丈夫やろ〜と思う人もいるかもしれませんが、人類が遺伝子組み換え食品を食べるようになってから、たかだか20年(遺伝子組み換え技術が農作物の商業栽培に適用されたのは1996年からです)。その危険性は科学的にいろいろ調べられていますが、実証されるのはまだまだこれからのことです。ぼくは実験台にはなりたくないので、遺伝子組み換え食品は極力避けています。
さてさて、知らずに食べてしまっている、と言いましたが、例えば、何も表示されていなくてもこういう食品に遺伝子組み換えの原料が使用されている可能性があります。
- サラダ油
- 植物油
- マヨネーズ
- マーガリン
- ショートニング
- しょう油
- てんさい糖
- 水飴
- コーンフレーク
- 異性化糖
- 果糖ブドウ糖液糖
- みりん風調味料
- 醸造酢
- 醸造アルコール
- キシリトール
などなど・・・。
スーパーで加工品を手に取ると、たいていこのうちのどれかが入っています。だから、遺伝子組み換え食品を避けるとなると、店で買えるものがかなり限られてきます。
「そんなこと気にしてたらやっていけない!」となるか、「なるほどー、ラベルをちゃんと見てよく選んでみよう」となるかが、今後の人生の幸福度を大きく左右するような場合があるでしょう。体調がわるかったり、病気になったりしては、(よほどの精神力がないと)人生、楽しめなくなってしまいます。めんどくさい、というのが原因で人生を台無しにするのはもったいなすぎます。
遺伝子組み換え食品をはじめ、世の中のおかしなことに対応するには、いろんな方法があります。まず、それをイヤだと思うなら、自分自身が「選ばない」こと。ちゃんと調べて選びさえすれば、遺伝子の組み変わった食品を食べずに済みます。
それから、自分の外に向かって働きかけていくこと。例えば、「すべての遺伝子組み換え食品に表示を求める」署名をすること。
特定非営利活動法人 日本消費者連盟が、「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」を行い、「GM食品の厳密表示求める100万人署名」を集めています。
このサイトから用紙をダウンロードし、署名してFAXや郵送で送れば参加できます。ぼくはコープ自然派のカタログに挟まっていた用紙に署名しました。
EUでは、すべての遺伝子組み換え食品への表示が義務づけられているそうです。表示されていれば、遺伝子組み換えの心配のない食品を選ぶのが簡単になりますし、遺伝子組み換え食品をわざわざ選ぶ人も少なくなるでしょう。
既にある現状の中で、自分が何を選択していくか・・・それと、その現状を変えるために何ができるか・・・世の中を変えていくには、その両方が大事だと思います。