「鉄は熱いうちに打て」ならぬ、「ブログは熱いうちに書け」。

by Blacksmith at Work - Colonial Williamsburg / derekskey


「鉄は熱いうちに打て」といいますが、「ブログは熱いうちに書け」。

鉄でできた古いミシンを解体していたからでしょうか。そんなことが思い浮かびました。

ブログの面白いところの一つは、「即時性」です。紙の本や雑誌を発行するのとは違って、思い付いたことを、思い付いたときにすぐに発信することができます。他人のブログを読むときも、そういう「臨場感」を味わえるのがいいです。

ぼくは、自分が考えたことや思ったことは、なるべく早いうちに書くことを心掛けています。時間が経ちすぎると、自分の考えや思いが少しずつ変化していき、そのときに伝えたいと思った「感じ」が薄れてしまうことがあります。

例えば、どこかに旅行に行ったことを書くなら、帰ってきたばかりで、旅行の余韻が残っているうちのほうが、自然と感情のこもった記事が書けます。

「夜に書いた手紙は、一晩置いて、翌朝読み返してから投函するかどうかを考えろ」ともよく言われますね。

たしかに、ブログの場合でも、激しい感情が生じるような渦中にあり、今はまだ書かないほうがいい、と思えるようなときもあります。そういうときは、熱がほどよく冷めた頃に書くようにしています(冷め切らないうち、が大事ですが)。

また、あることについて書きたいと思っていたのに、翌日書く時間ができたときには全然違う気分になっている、ということもあります。そういうときは、書きたい内容に合った気分になるのを待ってから書くこともあります。いつも持ち歩いている手帳には、ブログに書こうと思ったテーマがいくつもメモしてあります。パソコンの前に向かい、まずはノートを見ずに浮かんできたことから書きはじめますが、書きたいことが思い浮かばなくなってきたら、ノートをパラパラめくって、そのときの気分にふさわしいテーマを選びます。

要は、タイミングが大事、ということでしょう。

「熱いうちに」と言いましたが、真っ赤に熱くなったあとは冷める一方の鉄とは違い、人間の心は熱くなったり冷めたりを繰り返します。書きたい内容を書くために必要な熱と、そのときの自分の心の熱の温度が一致したときが、書くのにふさわしい時かもしれません。

今思い付きましたが、ブログもキーボードで「打つ」わけなので、「ブログは熱いうちに打て」とも言えますね。