樹木の生命力を引き出す「切り上げ剪定」とは? 剪定の常識を覆します。

東京で暮らしていた頃によく通っていた自然食品店「ナチュラルハーモニー」の代表、河名秀郎さんの著書『野菜の裏側 ―本当に安全でおいしい野菜の選び方』で、「切り上げ剪定」というのが紹介されていて、気になりました。




「切り上げせん定」とは、道法正徳さんという方が考え出されたもので、横や下向きに伸びる枝を切り、上に伸びる枝(立ち枝)を残すという方法とのこと。

一般的には、立ち枝(徒長枝)は養分の浪費を抑えるために切り落とすべきとされているそうですが、「立ち枝と根っこはセットのようなもので、立ち枝を切ってしまうと、根っこは切った量だけ枯れてしまう」らしい。

道法さんは「切り上げ剪定」を行うようになってから、みかんに肥料や農薬を与える必要がなくなっていき、最終的には「自然栽培」が可能になったそうです。

ミカンは通常、隔年結果といって果樹の結実の多い年と少ない年とが一年おきに交代するのが一般的です。しかしこの「切り上げせん定」は常に若い枝を残すので、毎年、元気ハツラツの実をつけてくれるのです。

そんな方法があったとは。

もう少し詳しいことが知りたくなり、ネットで調べてみたところ、和歌山の観音山フルーツガーデンさんが、道法さんを招いてセミナーをされたときの告知で、写真つきでわかりやすく解説されていました。

道法正徳史による剪定講習会を開催。みかんの剪定技術とは!?






道法正徳さん(ペンネーム:川田建次さん)も本を書かれています。


高糖度・連産のミカンつくり―切り上げせん定とナギナタガヤ草生栽培

今まで、剪定については信頼できそうな方法が見当たらず、自己流で庭木を剪定していましたが、「切り上げ剪定」をちゃんと勉強してみたくなりました。


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