家の中で卵を抱えた「アシダカグモ」に見る母の愛情。

田舎暮らしに付きものの「虫」。迷惑な隣人よりはいい? - 珍妙雑記帖





に続いて、虫の話。

子どもの頃に住んでいた家にもよく現れた、あの大きなクモ。


調べてみると、「アシダカグモ」というそうです。


今お借りしている古民家でも、あたたかくなるといつも部屋にいます。

最初はちょっと気味がわるかったのですが、だんだん見慣れてきました。あんまり近くに来られると困りますが、クモのほうでもどれくらいまで近づくとこわがられるかわかっているようで、ぎりぎりのところまで近づいてきて様子を見ています。

気を許すとそれ以上に近づいてこようとしますが、こっちがびっくりして動くと一目散に逃げていきます。

ときどき、糸を出して天井からすーっと下りてくることがあります。知らないときにそのまま頭の上にポンと着地されたことがあり、そのときはびっくりしました。

上の写真のように、卵を抱えているのは香川に来てから初めて見ました。

家の中で大量のクモの子どもが生まれても困るので、いつも虫取り網で外に逃しています。
母グモは、大事そうに卵を抱えています。虫取り網で逃そうとすると、いつも以上に俊敏な動きを見せ、母の愛を感じました。

大きな卵をずっと抱えているのは重たいのでしょうか。ときどき、卵を壁に張り付けて置き去りにしたまま、母グモが姿を消していることがあります。申し訳ない気持ちになりながら、卵を窓から外に放り出します。でも、調べてみると1つの卵から何十匹も生まれるわけではないようなので、今度からそのままにしておこうかと思います。

「アシダカグモ」は、ゴキブリやハエを食べるそうです。そのためか、うちにはあんまりゴキブリは出てきません。